第11章 リクエスト作品 ハニーに首ったけ〜カラ松〜
——ハニー。このタイミングでそれはダメだぁ。
屈んで釣り堀を覗き込むハニー。そのハニーの2つの張りのあるヴィーナスの丘(ブラチラのおまけ付き)に己が竿は瞬時に反応してしまった。股間を隠そうと背中を丸めたがそれがいけなかった。一瞬引く力を緩めた瞬間、ピンと張っていた魚の手応えがなくなり、慌てて竿を傾けるも時既に遅し。空虚な針が目の前で揺れていた。
「あー…惜しかったね…」
シュンと肩を落とすハニー。
「ごめん、私が大声出したのがいけなかったかも」
「ハニーのせいではない。集中してなかったオレが悪いんだ」
頼む、そんなにションボリしないでくれ。全てはカラ松ボーイのせいなんだ。
「カラ松にーさんつぎつぎっ!」
トド松が明るい声で励ましてくるが、余裕綽々なのが見え見えで嫌味にすら聞こえる。
と、ぐぎゅるるるる〜というどう考えてもあの音にしか聞こえないサウンドがトド松の横からした。
「十四松兄さんお腹すいたの?」
「なんかね、ヨダレ止まんない」
「ちょっ!?ダメだよ!生で鯉なんか食べたら!」
「どうするカラ松?そろそろやめる?」
前屈みになってるオレを上目使いでハニーが覗き込んできた。鎮まりかけてたカラ松ボーイがまたしても反応しそうになるが、お楽しみはこれからなんだとアンダーボーイに言い聞かせ、涼しい顔で頷く。
「そうだな。日も暮れてきたしもうお開きにするか」
「じゃあ片付けよっか」
このまま続けていれば、十四松が空腹に耐えかね生魚を食べる勢いだしな。
・・・