第11章 リクエスト作品 ハニーに首ったけ〜カラ松〜
「あいっ、あいっ、あいっ、あいっ」
「十四松兄さんこの短時間でどんだけ釣ってんの!?」
「戒めー!!」
「いやなんで返答が目潰しなの?」
届けオレの心の声!と念力を送り続けているのだが、ブラザーはまるで気づかない。
ブラザー!おいブラザー!
これからオレ達はフィッシングをしばし楽しみ、速やかにセックスしなければならないんだ。平日のフリータイムは長いようで短いんだ。早くイ…行かなければならないんだ。
わ か る なブラザー!?あ、分からないか。なんてったってブラザー達は童貞だからな。なら仕方ないか。
……とりあえず分からなくていいから帰ってぇぇぇぇ!!
んー?直接言えばいいだろうって?出来ないんだな、これが!
優しくて頼れるカラ松は、はしゃぐブラザーに面と向かって帰れとは言えないのさ。
「まてよ…つまりこの状況は」
ここでオレはある真理を導き出した。
「きっとそうだ、間違いない!」
これはいわば愛の試練。2人の愛が本物に育つ為、避けては通れぬ茨の道!
いいだろう受けて立とう!
ハートのエンジン全開!もう誰にも止められニッション!それがオレの恋のミッション!