第11章 リクエスト作品 ハニーに首ったけ〜カラ松〜
十四松は顔を上げると、そのまま主の隣にドカッと腰掛けた。
「お隣お邪魔しまーす」
「お邪魔されまーす」
「あっははー!主ちゃん面白いねー!」
「十四松くんの方が300倍面白いよ」
「あざーす!」
「ちょっとちょっと、2人でずるーいボクもまぜてー」
オーーゥ!マーーィ!ゴーーーッド!
オレを放置して3人で盛り上がってるぅぅぅ!!
なぜ現れたんだブラザー!!予定ではこれからハニーに最高にクールなオレのフィッシングを披露して、オレの竿で(変な意味ではない)ハートを一本釣りだったというのにぃぃぃ!!
インマイハートで狼狽するオレの横では、トド松がハニーのバケツを覗き込んでいる。
「あれ?主ちゃん1匹も釣れてないじゃん」
「そーなの。全然釣れなくて。あれ?十四松くんもうそんなに!?」
「大漁大漁〜!」
「よーし!ボクも頑張るぞー!」
「私も!じゃあ競争しない?」
「オッケー!2対2のチーム戦ね」
なぜか自然な流れで4人で遊ぶ羽目に!?
こんな展開では、カラ松ガールズを満足させられないじゃないか!
いいかいブラザー?
空気を読まなきゃダメだ。
感じるんだ、エアーを。
察するんだ、雰囲気を。
要するに………2人きりになりたいんだ。
わかっただろう?わかったらさぁ帰るんだ。