第9章 リクエスト作品 オレがオレであるために〜カラ松〜
激しい胸の痛みに膝を折るオレの肩をガールが支えてくれた。
「お客様!?大丈夫ですか!?お客様!」
あぁ…罪なカラ松ガール…。触れられると余計にハートが痛むというのに。
「どこか具合悪いんですか!?すぐそこに病院がありますから!」
「な、なぁに…これぐらい平気さ…!」
いやホントに痛い。なにこれオレ死ぬ。このままでは童貞のまま死ぬ。それはあまりにも悲しすぎる。
(ダメだ!これ以上ガールの側にいられない!)
小銭をレジカウンターに置いてコード譜を受け取ると、オレはダッシュで店を後にした。
「センキュー!そしてグッバイカラ松ガール!」
きっとまた会えるさ。
運命に導かれし2人ならば…な。
・・・