第7章 赤髪の彼の手入れは長い。
1時間目、数学。
「どうしてもこの数字が余ってしまう! そんな割り切れないお悩みを持つあなた!」
……夢のジャパネット…
私はぼんやり浮かんだ言葉をあわあわと打ち消した。
「でも大丈夫、ピッタリの方法を用意しました!! 黒板に書くので皆で一緒に解いてみましょう」
隣のカルマ君は相変わらず殺気を放ってる……気がする。 私はチラリとカルマ君を見た。
こういう時、仲が良かった渚君なら分かるのかなあ。
すると殺せんせーをじっと見つめていたカルマ君は、なるべく音がしないように銃を向けた。
「……!」
私が驚いたのは銃を向けた事ではない。
(……やっぱりか)