第4章 訓練と野球のお時間!
うん、烏間先生の言う通り。
「奴は何故か君達の教師だけは欠かさないのだ。放っておけば来年3月、奴は必ず地球を爆発させる。削り取られたあの月を見れば分かる通り…その時人類は1人たりとも助からない」
うん、それもその通りです。心の中でうんうんとうなずく。
「奴は生かしておくには危険すぎる!! この教室が奴を殺せる現在唯一の場所なのだ!!」
私達には…3年E組には、ヒーローになるチャンスが与えられた。殺せば百億円。プラス地球を救えたという称号。
名誉、金、地位。
その全てを手に入れられそうなチャンス。
でも、まだ皆気付いてない。
それがどれだけ厳しいものになるか、それがどれだけ、辛いものになるか。
だから、
(こんな気持ちになるのは…私だけでいいの)
そう、心の中で呟いて、拳を軽く握りしめた。