第4章 訓練と野球のお時間!
話が終わって、私は教室に来た。
もうすぐでHRの時間だと思うんだけど…。
「あ、茅野ちゃんおはよう!」
「京香! おはよー!」
渚君と話している茅野ちゃんを発見。
「杉野、暗殺失敗しちゃったらしいよ」
コソッという茅野ちゃん。
「…あ、それであんなに落ち込んでるの?」
「うーん、さっき渚と話してたんだけど…別に今まで誰も成功してないんだから、あんなに落ち込むこと無くない?」
「まあそうだね……」
きっと、前の部活や自分の特徴を生かしきれてない事に悩んでるんだと思う…とは言わない。
「どうだ、奴を殺す糸口はつかめそうか?」
烏間さんが扉を開けて教室に帰ってきた。
あわてて座って、教室の後ろから軽く会釈をする。
「無理ですよ烏間さん」
「速すぎるってあいつ」
磯貝くんと三村くんが言う。
「今日の放課後の予定知ってる? ニューヨークまでスポーツ観戦だぜ。マッハ20で飛んでく奴なんて殺せねッスよ」
烏間先生は少し思案げにしたあと、
「その通り、どんな軍隊にも不可能だ。だが君達だけはチャンスがある」