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【トリップ】全てを知っている私が!【暗殺教室】

第28章 沖縄旅行は海の香り





「東尾さん、大丈夫ですか?」


​─────殺せんせーだ。

「先生のふがいなさから苦労させてしまいました。ですが皆さん敵と戦いウィルスと戦い、本当によく頑張りました!」

殺せんせーの触手が2本、私の倒れかかった体を支えてくれていた。

「東尾さん大丈夫!?」
駆け寄ってくる倉橋さんと渚くんに軽く手を振る。
「あはは、寝不足だわ〜まだ寝足りないのかも」
ほっとした様子の渚くんは、殺せんせーに向き合ってニッコリ微笑んだ。
「おはようございます、殺せんせー。やっぱ先生は触手がなくちゃね」

改めて殺せんせーをふりかえると、カンカン帽にアロハシャツの初日と同じ格好をしていた。そのシャツからはぬるんと触手が出ている。24時間ぶりの触手なのにずいぶん久しぶりだなと感じた。

「はい、おはようございます。では旅行の続きを楽しみましょうか……と、その前に」

私の倒れかかった体はそっと砂浜に置かれた。

「東尾さんは休んでいてください。もう敵もいませんしもし何かあってもビッチ先生が叩き起してくれますよ」
「私を巻き込んでんじゃないわよタコ!!」
イリーナ先生の叫び声がかすかに聞こえる。

海風に体が吹かれて気持ちいい。このまま砂と一体化できそうだ。


「旅行の続き…ったってもう夜だぜ。明日は帰るだけだし」
「一日損した気分だよね〜」
「ヌルフフフ、夜だからいいんですよ。昨日の暗殺のお返しに…ちゃんとスペシャルなイベントを用意してます。真夏の夜にやる事はひとつですねぇ……」


皆の声がふわり遠くなっていく。

私は夢の中へ落ちていった。


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