第3章 第1話は諦めと共に。
パンッ!!
銃の軽妙な音が響いた。
目の前を見やるとチョークで銃弾を止めてる殺せんせー。
「……中村さん。暗殺は勉強の妨げにならない時にと言ったはずです。罰として後ろで立って受講しなさい」
「…………すいませーん…そんな真っ赤になって怒らなくても」
…そうだ、このシーンだって…
殺せんせーの顔は赤い。
怒っているのか上から水蒸気がプスーっと出ている。
これだって、確か1話の話だ。
渚君が頭の中で今までの出来事を整理する場面の前後。殺せんせーが地球を一年後に爆破する生物で、何故か3年E組の担任ならやるって言って……今ここにいるということ。
…………どうしよう…!?
私はただひたすらに混乱して、授業をまともに受けることが出来なかった。