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【トリップ】全てを知っている私が!【暗殺教室】

第25章 期末テストは個人戦!?



そしてテストから3日後。



「さて皆さん、全教科の採点が届きました」


教室の空気がピン、と張り詰めるその一言。

椚ヶ丘中学校では学年内教科別順位、クラス内教科別順位、そして総合順位と答案。全て同時に配られる。


「では発表します。まずは英語から…E組の1位…」

E組で強いのは莉桜と渚君。みんなの視線が一気に集まる。



「そして学年でも1位!! 中村莉桜!!」


おおお! と歓声が湧き上がる。一方の莉桜は下敷き片手にパタパタ顔を扇いでいる。

「完璧です、君のやる気にはムラッ気があるので心配でしたが」
「うふふーん、なんせ賞金百億かかってっから。触手1本、忘れないでよ殺せんせー?」
そしてウインク。ううん、決まるなあ。

「渚君も健闘ですが、肝心な所でスペルミスを犯す癖が直ってませんね」
「…うーん…」
渚君は半笑いだが充分大健闘だ。

ちなみに私の点数は……

「東尾さんもよく頑張りましたね、次は自己作文を満点にしましょう」

84点。まずまず良い方……かな?

「さてしかし、1教科トップを取ったところで潰せる触手はたった1本」
殺せんせーは『破壊予約済』と書かれている小さい旗を自分の触手に刺す。
「それに、A組との5教科対決もありますから。喜ぶ事ができるかは、全教科返した後ですよ」
殺せんせーの言葉に皆はむむむ、としているが納得顔だ。

「続いて国語…E組1位は…神崎有希子!!」
またも歓声が上がる。

「…がしかし、学年1位はA組浅野学秀!! 神崎さんも大躍進です、充分ですよ」
一通り皆のテストが返された後、やはり話題になるのはトップの彼だ。

「…やっぱ点取るなァ、浅野は」
「強すぎ。英語だって中村と1点差の2位だぜ」

ちなみに私の国語の点数は91点、なんと学年5位!!
殺せんせーは目を細めて喜んでくれたけど、『次は源氏物語を題材にしましょう』と言った。
1人で喜んでる私をよそに会話は続く。

「さすが全国1位。中間よりはるかに難易度高かったのに…全教科変わらずスキが無い。
『五英傑』なんて並べて呼んでるけどよ、結局は浅野1人。あいつを倒せなきゃ学年トップは取れねーんだ」
「……!!」

皆が薄々察してて言えなかった事だ。
……でも、事実だ。

殺せんせーはそんな空気をものともせず
「…では続けて返します」
と言った。

次は…社会だ!
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