第3章 第1話は諦めと共に。
「あっ、やべ! そろそろ先生入ってくんぞ!」
磯貝君が少し小さめの声で叫ぶ。
あわててガタガタと席についた。
数秒後。
ガラッと扉が開く。
ペタン、ペタンと触手独特な足音が聞こえる。
「HRを始めます。日直の人は号令を!」
今日の日直は…
「……き」
……暗殺教室の主人公、渚君だ。
「起立!!」
渚君の声に合わせて皆が銃を構える。
無機質な音が一斉に響いた。
……私も、実質的には撃つのは初めてだ。
緊張する……!
「気を付け!!」
殺せんせーは不敵に笑う。
「れーーーーーーーーーい!!!!」
一瞬で、銃弾が撃たれた。
けたたましい音が耳をつんざく。