• テキストサイズ

【トリップ】全てを知っている私が!【暗殺教室】

第19章 球技大会は女のバトル。




私が持ったボールは、そのままメグの元へ。


……まだ、今じゃない。


私はコートのど真ん中に立った。

スリーポイントシュートになる辺り。


マークされてるのはメグ、岡野さん。

私は交代要員としてこのコートに立ってるから、マークはされてない。


……だから、待つ。

近くにきたボールはとって、メグか岡野さんに回す。

無理なら茅野ちゃんや、速水さん、莉桜に。


そして、本当に自分にベストなタイミングでボールが来た時ー……。




「京香!」



例えば、今とか。




莉桜から回ってきたボールは、吸い込まれるようにゴールに入った。


バスケ部がギョッとするのが分かる。

スリーポイントシュートなんて中学生ならよっぽど天才でもない限りそんなに入るものではない、ましてや試合でなんて。


だけど、私のスリーポイントシュートはタイミングさえあえば100%、入る。


地獄の殺せんせー特訓は、かなり効果が出た。

マッハの速さでゴール動かすし、精神攻撃はするし。


ゴールを見て焦った相手側はミスをする。

勿論私にマークしようとするが、そうするとメグや岡野さんにボールがいき、ゴール。

私の方がゴールの回数は少ないが、点が多い。

一方2人はちょこまかと点を入れる。

さらに周りのパスも侮れない。

ドリブルはミスを生むこともあるから、無理せずパス。

このパスも、殺せんせーが死角や細かい角度調整を触手で教えてくれた。

ゴール係3人、他はパス。

的確な役割は、私達素人にとってとても動きやすい。


これなら、きっと……!!


私はマンガでのことを忘れていた。

少しの点差で負ける。これが事実。




でも今はそんなの考えない!!



ひたすらに、勝ちに向かって!!

私はもう1度スリーポイントシュートを決めた。

/ 492ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp