第16章 LとRの組み合わせ
そして次の日。
私達は木の上に乗って殺せんせーを模したボールにナイフを当てる訓練をしていた。
地面の上でペアの人がみて、バランスをとれているか確認するのだ。
……でも私達には集中出来ない訳があった。
「先生、あれ…」
倉橋さんが木の上で器用にしゃがんで烏間先生に聞く。
「気にするな、続けてくれ」
皆も烏間先生が気にしている方を見つめる。
そこにはロヴロさんとイリーナ先生がナイフを握り、烏間先生を狙っている様子が見えた。
……あとついでに殺せんせーはなんか、変装してる。
烏間先生がひとつため息をついて昨日の経緯を説明。
「………というわけだ。迷惑な話だが、君等の授業に影響は与えない。普段通り過ごしてくれ」
訓練を終え、私達は地面に座り込んで話を聞いた。
皆も『仕方ないな』と言うふうに笑う。
「今日の体育はこれまで、解散!!」
「ありがとうございましたー」
皆が教室に帰ろうとすると……。