第16章 LとRの組み合わせ
「半分正しく、半分は違いますねぇ」
……殺せんせー!!
殺せんせーはロヴロさんの髪の毛とイリーナ先生の鼻を触手で押さえていた。
顔にはマルバツが半分ずつ浮かんでいる。
……いつの間に入ったんだろう?
「なにしに来たウルトラクイズ」
烏間先生が苦々しげに呼ぶと、殺せんせーは
「ひどい呼び方ですねぇ。いい加減殺せんせーと呼んで下さい」
と言った。
ロヴロさんは初めて殺せんせーを見たのだろう。
じっくりと見ている。
「確かに彼女は暗殺者としては恐るるに足りません。クソです」
「誰がクソだ!!」
「ですが、彼女という暗殺者こそこの教室に適任です」
イリーナ先生は殺せんせーの言葉を理解出来ず、明らかに動揺の顔。
「殺し比べてみればわかりますよ。彼女とあなた、どちらが優れた暗殺者か」
殺せんせーはそう言っていつも通りの笑顔を浮かべた。