第2章 転校してきました!
「……先生。不自然…でしたか?」
あの後すぐに教員室へ。
「いやあ…先生もセンセイになって日が浅いもので…まさか前原くんがあんなに勘がいいなんて思いませんでした」
「いや別に殺し屋じゃないですけど」
でも…うん。
確かにあんなに前原くんがつっかかってくるとは思わなかった。
あんなにつっかかってくるの赤羽君くらいだと思ったのに…。今停学中でいないから大丈夫だと思ったんだけど。
残念ながら殺し屋じゃないし探られても何か出てくる程こちらの世界にいる訳でもない。
「……今日から宜しくお願いします…先生。あと、さっきはありがとうございました」
「いえいえ、じゃあ教室に帰ってどうぞ」
「え? あの…手続きは?」
「はてはて、そんな事言いましたかねえ」
「…!」
先生は助けてくれたんだ…。
「はいっ! ではまた後で!」
私は教員室の扉を閉めた。