第2章 転校してきました!
「なんで、俺の名前分かるの?」
……!!
必死に無表情を装った。
それは、あなたの顔を何度も漫画とアニメでみたからです。
……なんて言えない!!
私が昨日烏間先生と殺せんせーに言ったのは不可抗力だったからだ!それにあの2人なら黙ってくれると思ったから!
どうしよう……!!
「……それはね、私が座席表を渡したからですよ、前原くん」
「……!」
優しい声。
「東尾さんは物覚えがいいようですねえ。それだけで覚えてしまうなんて」
殺せんせー…………。
「……おれは東尾さんが殺し屋なんじゃないかと思ったんだけど、せんせー」
「先生は生徒を不安にさせることはしませんよ、もしそうなら最初に言うでしょうし」
その言葉は…真実なのだろう。
この先くるイリーナ先生の場合は生徒の方が先に察したし、律ちゃん、イトナは宣告された。
「では東尾さん、宜しくお願いしますね。これが終わったら手続きをしますので教員室に来てください。それでは、朝の会を終わりにしますよ」
有無を言わさぬ口調。
私たちは黙って朝の会を終わらせた。