第14章 自律思考固定砲台の転校生
またまた翌日。
家から学校へ歩いていると、途中で渚君と杉野くんに会った。
どうやら駅周辺から歩いてきたらしい。
「おはよう、杉野くん、渚君」
「おはよう東尾さん」
「はよー! 東尾!」
笑顔で挨拶をかわすと、話題は一昨日の転校生の話に戻った。
「あの転校生、顔だけ見ると可愛いんだけどなあ」
「ちょ、杉野。全力でひくよ?」
「うん、それはないわ」
「二人してひでぇ!! ……でも、気が使えないからなあ」
杉野くんは軽くため息をついた。
「……まあ、でも昨日ので懲りてくれればいいんだけど」
「機械だぞ? ないない」
学校へつき、ギシギシなる廊下を歩く。
「なぁ…今日もいるのかな、アイツ」
「多分…」
二人はもう既に辟易しているようだ。
「烏間先生苦情言おうぜ、アイツと一緒じゃクラスが成り立たないって」
杉野くんはそう言いながら教室の扉を開けた。
「…ん? なんか体積が増えてるような…」
……ごもっとも。
私は心の中で苦笑した。
プツッと電源が入ると……。