第14章 自律思考固定砲台の転校生
「った……!!」
私の手にクリーンヒット。
ああ、茅野ちゃんさっき『あぶない』って言ってくれたんだなあ。
それに気が付かなかったのは私のミスだ。
だが……かなり、痛い!!!
「だ、大丈夫!?」
茅野ちゃんが授業中だということも銃弾が飛び交ってることも気にせずこちらに駆けてくる。
「あの、薬作りましょうか?」
愛美ちゃんもおずおずとこちらをみた。
「だ、大丈夫……」
少し赤くなってるだけで、きっと青あざになるだけだろう。
それよりも……
私は横をもう1度みた。
……原作だと……ここには、人はいない。
ただのあいた机……だったはず。
だからこそ、このような事件は起きなかったのだろう。
……こう考えると、自律思考固定砲台を作った人ってマジで生徒のこと考えてなかったんだな……1発殴りたいわ。