第14章 自律思考固定砲台の転校生
「2発の至近弾を確認、見越し予測値計測のため主砲を4門増設し、続けて攻撃に移ります」
砲台は、稼働を続けた。
ちらりと視線をやると、廊下の窓際に烏間先生とイリーナ先生が見える。
……銃弾で声、聞こえないな。
でも、イリーナ先生はこの様子を見て悟ったんだろう。
これじゃ、無理だと。
まるで、イリーナ先生が最初に来た時みたい。
自分勝手で、周りを見ない。
……嫌いじゃないよ、砲台さん。
でも、あなたはまだこれから、殺せんせーの手入れを受けなきゃならない。
そしたら、もっとみんなをみて、大好きになるはず。
アサシンへの手入れ、それが殺せんせーのポリシーなんだから。