第14章 自律思考固定砲台の転校生
1限は国語。
殺せんせーの説明を上の空で私は聞いた。
理由はもちろん、左の方向にいる自律思考固定砲台……だ。
「───この登場人物の相関図をまとめると…」
殺せんせーが、私達に対して後ろを向いた瞬間。
横で、ギラリと何かが光った。
チカっと太陽に反射して、眩しい。
私は左に目を向けた。
「うわっ」
小声ながら悲鳴がでた。
砲台の横から銃がジャキッと出る。
何丁あるのか速すぎて見当もつかない。
「やっぱり!」
「かっけえ!!」
渚君と杉野くんが後ろを見る。
たくさんの銃弾が一気に殺せんせーへ発射された。