第13章 修学旅行の時間!
「おいそこォ!!」
ビッチ先生が指さした先は私の横の横……愛美ちゃんの隣だ。
ニヤニヤした殺せんせーがそこにいた。
「さりげなくまぎれこむな女の園に!!」
「いいじゃないですか、私もその色恋の話聞きたいですよ」
うーん、下世話。
「そーゆー殺せんせーはどーなのよ、自分のプライベートはちっとも見せないくせに」
「そーだよ人のばっかずるい!!」
殺せんせーが少し後ずさりする。
私もみんなに便乗して言った。
「先生の話は?」
すると皆が続けとばかりに殺せんせーを問い詰める。
「先生は恋話とか無いわけ?」
「え?」
「そーよ、巨乳好きだし片思いぐらい絶対あるでしょ」
「え?」
殺せんせーは戸惑い気味に笑いながら皆の会話が途切れたのを見計らって逃げた。
瞬時に皆、銃やナイフを用意する。
「逃げやがった!! 捕らえて吐かせて殺すのよ!!」
私も苦手な銃を構えて走る。
「にゅやッしまった男女の挟み撃ちに!!」
殺せんせーが慌てるのを見て私は笑って足を止めた。
もちろん皆が後ろから走ってくる訳だから端による。
……ってかこんなんだからいつも殺しに行けないんだよね。
修学旅行中にせめて1回は暗殺しに行くって決めたんだから、しに行かないと。
もちろん私は殺しちゃダメだし絶対殺せないと思うけど。
いよいよ明日は最終日だし。
……教員部屋行くか。
私は歩みの方向を変えて教員部屋へと向かった。