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【トリップ】全てを知っている私が!【暗殺教室】

第13章 修学旅行の時間!




「うん、久しぶりにやろっかなって」

横の台では三村君と竹林君が卓球をしている。

「今烏間先生とやろうと思っててさ」
磯貝君が爽やかな笑顔でそう言う。烏間先生の『強いぞ俺は』のセリフ後、辺り……かな?

「頑張ってー! よし、愛美ちゃんやろ!」

「は、はい!」



ボールを高く上げ……私はサーブを打った。






ボールはワンバウンドしてから愛美ちゃんの横をすり抜けていく。




「!?」




「ありゃ、ちょっと力加減間違えたかな」



私は頭をかきかきいった。


「あの、もしかしてなんですけど、京香さんってもしかして……」



「ん?」



そういえば、言ってなかった気がする。




「私、前の学校で卓球部だったよ、一応部長」

「ですよね?!」
愛美ちゃんが見るからに目をぐるぐるとさせて慌てる。

「そうかなー……いっても9ヶ月弱のブランクあるしなー……」


「え、途中で辞めたんですか?」








愛美ちゃんの言葉にすぐ反応することが出来なかった。




……あ。





そうだ……こっちの世界ではまだ、3年生は引退してない。


私は夏に引退したから流れで言っちゃったけど……


私は思いついた言葉をそのまま垂れ流した。



「いや、あの、私の前の学校引退早くてさ〜」

「あ、そうだったんですね。にしても速すぎます!」

愛美ちゃんはほんわかした笑顔で言ってきた。


ふー、どうにかなった……けど。



嘘、ついちゃったな。


少し胸が痛む。

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