第13章 修学旅行の時間!
「経費で出すに決まってるだろう」
「ありがとうございます」
私も烏間先生も即答で相手に返事を返した。
「なんで1人だけ行けない想定になるんだ」
「いやぁ〜私、ほんとはここにいないはずだったんで、適当な扱いになっちゃうのかな〜みたいな」
「そんな訳ないだろう。君がここにいる限り君はE組だ」
烏間先生はそっぽを向いて言っているが、私は素直に嬉しかった。
そしてひとつ思い出したこと。
「……あ、烏間先生」
「なんだ」
「私、訓練無理しないことにしました」
「そうか、ならいい。せっかくの才能をやりすぎで潰すのはこちらとしても嫌だからな」
「へへ、ありがとうございます。…で、今日の放課後はどんな訓練ですか?」
「君は銃がそこまで上手くないからな。他はクラスでも上位に入る。だから銃をこれから集中的にやろうと思う」
「はい、了解しました!」
以前も素直に聞けたけど、今日はいつもよりももっと素直に聞けてる気がする。
「じゃあ烏間先生、またあとでっ!」
さっき授業の開始のチャイムが鳴ったから急がないと!
私は少し早足で教室に入った。