第13章 修学旅行の時間!
教室に入ると、既に班はだいたい出来ていた。
えーと……7人班と6人班があるのか。
うーん、どうしよう……と迷っていると。
「あ、京香! こっちこっちー!!」
茅野ちゃんがブンブン手を振ってきた。
「京香も同じ班なろーよ!」
「ん、いいの?」
「あったりまえ!! 他のメンバーは、杉野と渚と奥田さんとカルマ君と神崎さんだよっ!」
茅野ちゃんの言葉を受けて女神の笑顔を向けてくる神崎さん。
ま、眩しい!!
「杉野君、神崎さんを引き込むの成功したんだ」
「ひ、引き込むとか言わないで東尾さん!」
「ってか東尾でいいよ別に。神崎さん以外はさん付けしないもんねー? 特別な人だからさん付け取れないんだもんねー?」
「わーわーわーわー!!!」
焦る杉野くんによく分からない様子で微笑む神崎さん。
……女神!!!
「よっしゃ決まり!! どこを回るのか決めようぜ」
メンバーが粗方決まったようで、どこもかしこもうるさくなる。
そんな私達を見てイリーナ先生が壁際から嘲笑気味に、
「フン、皆ガキねぇ。世界中を飛び回った私には…旅行なんて今さらだわ」
と言う。
「じゃ、留守番しててよビッチ先生」
「花壇に水やっといて〜」
全く気にしない1班メンバーとその他クラス全員。
「ねー2日目どこいく?」
「やっぱ東山からじゃない?」
「暗殺との兼ね合いを考えると…」
「でもこっちの方が楽しそ〜…」
皆の会話に入れず見るからにムズムズするビッチ先生。
「何よ!! 私抜きで楽しそうな話してんじゃないわよ!!」
ビッチ先生はジャキッと銃を向けた(実弾入り)。
「あーもー!! 行きたいのか行きたくないのかどっちなんだよ!!」
教室がぎゃーぎゃーとより一層騒がしくなると。