第13章 修学旅行の時間!
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「知っての通り来週から京都2泊3日の修学旅行だ」
私達はジャージで校庭に集められた。
「君等の楽しみを極力邪魔はしたくないが、これも任務だ」
「…てことはあっちでも暗殺?」
「その通り。
京都の街は学校内とは段違いに広く複雑。しかも…君達は回るコースを班ごとに決め、奴はそれに付き添う予定だ」
あー、そういうのあったわ。
班ごとに回って、タクシー乗ったり色々駆使して回ったなあ。
「スナイパーを配置するには絶好のロケーション。既に国は狙撃のプロ達を手配したそうだ」
……そういえば、マンガで個人的に好きな狙撃手のレッドアイさんはここで登場なんだよね。
うーん、見てみたかった。
「成功した場合貢献度に応じて百億円の中から分配される。暗殺向けのコース選びをよろしく頼む」
はーい、と皆は明るく返事をした。
烏間先生の話の後はいよいよ班決めだ……!
普通にワクワクしていたが、そこで私は気付いた。
(……班、どこに入れてもらおう…)
あちらの世界……漫画にあったやつには勿論私はいない訳で。
っていうか修学旅行のお金、出してもらえるのだろうか。
(教員室行って烏間先生に聞いておこ…)
私は皆がわらわら教室に入るのを横目に、教員室に向かった。