第12章 初めてのテストは竜巻と共に
ふと、腕に何かが巻きついた…気がした。
「東尾さん、落ち着いてみてみましょう」
殺せんせーの声…だ。
「ここの箇所は数字だけ、前後の文は無視しても解けるでしょう。
ほら、よくよく見てみればドラゴンなどではなく、ただのトカゲですよ。」
まるで、殺せんせーがいるみたいだ。
過去教えられた事が、私の頭の中で反芻される。
全部全部、教えてくれた通りだ!!
1人じゃなく、皆で問題を倒す。
これなら……殺れる。
私はマンガを既に読んでいる事も、この先何があるかも忘れて必死に問題を解いた。
次も、次も次も……!
必死にナイフを振って、ペンを走らせて、どっちの世界かも分からない。
次の問題……!!
問11。
私達は……見えない問題に飛ばされた。