第12章 初めてのテストは竜巻と共に
「もし先生がこの教室から逃げ去ったら?
もし他の殺し屋が先に先生を殺したら?
暗殺という拠り所を失った君達には、E組の劣等感しか残らない」
「ちょ、これやばくない……!?」
「だからいったじゃん、ヤバいよって」
私は髪の毛を軽く押さえながら言った。
「そんな危うい君達に…先生からのアドバイスです」
軽い風だったものが、速度を増し、竜巻に変化する。
「第二の刃を持たざる者は…暗殺者を名乗る資格なし!!」
殺せんせーの声がまるでマイクを通したかのように大きく、四方から聞こえる。
「き、京香〜!!」
「何!?」
ものすごい風の音で、周りの音もよく聞こえない。
数秒後。