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【トリップ】全てを知っている私が!【暗殺教室】

第11章 集会。




『続いて生徒会からの発表です。生徒会は準備を始めて下さい』

体育館の中からアナウンスが聞こえる。

「……いつ入りましょう?」
「今入る」
「えっ」

間髪入れず烏間先生は扉を開けた。
扉の音に反応し、皆が一斉に後ろを振り向くのが分かる。烏間先生はそれを厭わず歩いていった。

「あ、京香!」
「茅野ちゃん〜! もう疲れたよ〜!」
「東尾さん静かに!」
「烏間先生すみませーん」

烏間先生は本校舎の先生に挨拶回りをしているようだ。

「あんなやつ見たことないよな」
「あの先生も見たことない」
「…誰だあの先生?」
「シュッとしててカッコイイ〜〜」

ほかのクラスからの賞賛。

……烏間先生はいるだけで効果があるのか。イケメンは罪だなあ全く。


「さっき理事長に呼ばれてさ、すっごい迫力あるね、理事長」
「あ〜それは私も思った〜理事長すごい迫力だよね」
「なんかひたすら褒められたよ」
「えっ褒められたの!?」
「うん。……多分なんかガサ入れじゃないけど…そういうのだと思う」
「ガサ入れって」
茅野ちゃんのツッコミが入る。

ガラッとまた扉が開く音がした。


「……イリーナ先生!!」

イリーナ先生は烏間先生と同様堂々と歩いてくる。

「あら、京香。あなただけよイリーナってファーストネームで呼んでくれるの! ……ってそうじゃなかったわ、私、渚を呼びに来たのよ」
「え、渚君? 渚君なら……」
「渚ならそこにいるよ」
私が答えるより早く、茅野ちゃんが嬉々として答える。
「あらそう、ありがとう」

イリーナ先生はズンズンと歩いていき……何か話したあと、渚君に絡み始めた。どうやら殺せんせーの弱点を書き留めたメモ帳が欲しいらしく、それを断った渚君の顔を引っ掴み、自分の胸にグリグリと押し付けている。

「あーあー何やってんだか……」
「な、渚が……!!」

……茅野ちゃんはだいぶショックげ。自分の胸と渚君が押し付けられているイリーナ先生の胸を見比べ、愕然としているのがまた悲しい。

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