第11章 集会。
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約1キロある山道をおり、本校舎へ。
「じゃあみんなまたねっ!」
「うん、またねー!」
私は烏間先生について理事長室へ。
「……烏間先生…私すっごい緊張してます」
「…まあ、あの理事長はとても迫力があるからな」
と一応言ってはくれるが烏間先生の事だからあまり緊張していないのだろう……。
コンコンコン、とノックをし、入る。
「し、失礼します」
「どうぞ」
かなり低い…テノールの声。視線をあげると、
「初めまして、東尾京香さん」
どこか、品定めするような目でこちらを見たのは……
浅野學峯理事長だ。
「挨拶が遅れてすみません。東尾京香と申します。3年E組への編入手続き、ありがとうございました」
「いえいえ、しっかりしてるお嬢さんですね、烏間先生」
「まあそれなりに」
うあ〜理事長の言葉がお世辞だってすごいわかりやすい!!
乾いた声、っていうか……興味が無い声をしている。
烏間先生と会話を交わしていた理事長は、ふっとこちらに言葉を向けた。
「君は……防衛省たっての願いでE組に編入したのだったね」
「は、はい」
「どれだけ強そうな子かと思ったら……華奢なお嬢さんでこちらも拍子抜けだ」
……なんでこう褒めてくるんだ。
私がどんな人物かを見極めようとしてるらしい。
「前の学校はどこだった?」
…………!!?
えっ!?
烏間先生にちらりとSOSを送るが、烏間先生も驚いている、というか焦っている。
……えええええええぇ……