第10章 巨乳は味方か敵か
「殺せんせー!! おっぱいは?」
渚君……そんな言い方君がしちゃダメです。サラリとビッチ先生をおっぱい呼ばわりする渚君は新鮮な気もするけれど。
「いやぁ…もう少し楽しみたかったですが」
触ったんかい!!! 殺せんせーはそんなゲスなセリフを言ったとは思えない程爽やかな顔をして
「皆さんとの授業の方が楽しみですから。6時間目の小テストは手強いですよ」
と言い放った。でも、いつもと変わらない殺せんせーに私達は安心した。
「…あはは、まあ頑張るよ」
渚君は困り顔で笑った。
殺せんせーの後、大分経ってからビッチ先生がフラフラと出てきた。体操着とハチマキという健康的でレトロな服。
「まさか…わずか1分であんな事されるなんて…」
ビッチ先生はどこか虚ろげだ。
「肩と腰のこりをほぐされて、オイルと小顔のリンパのマッサージされて…早着替えさせられて……その上まさか……触手とヌルヌルであんな事を…」
ビッチ先生は力無く倒れてしまった。
「殺せんせー、何したの?」
「さぁねぇ、大人には大人の手入れがありますから」
しれっと真顔になる殺せんせー。
「悪い大人の顔だ!!」
「さ、教室に戻りますよ」
殺せんせーに笑顔でたしなめられ、ビッチ先生を放置して皆は笑顔で教室に戻っていった。