第10章 巨乳は味方か敵か
休み時間。私達は今、殺せんせーとサッカー(暗殺も含む)をしている。
「へいパス!!」
「ヘイ暗殺!!」
そのどれをも器用に交わし、ボールだけ受け取って動く殺せんせー。……無理ゲーでしょこれ!!
私は銃を向けながら苦笑いした。するとそこへ。
「殺せんせー!」
……ビッチ先生!
とりあえず一旦暗殺中断。
「烏間先生から聞きましたわ。すっごく足がお速いんですって?」
「いやぁ、それほどでもないですねぇ」
途端にデレる殺せんせー。
「お願いがあるの。1度本場のベトナムコーヒーを飲んでみたくて…私が英語を教えてる間に、買って来て下さらない?」
……これは烏間先生でも無い限りよけられないだろうなぁ、と思う上目遣い。
「お安いご用です。ベトナムに良い店を知ってますから」
そしてマッハで飛んでゆく。私達は手持ち無沙汰にナイフと銃を見つめた。校舎からチャイムが聞こえる。