第1章 まさか!私がトリップ!!?
時間は午後1時。
私がトリップしてから3時間が過ぎた。
私はというとひたすらにスマホを探したりバックの中を漁ったりして木陰で時間を過ごしていた。
「連絡は…とれない、か」
スマホはない。
バックの中身も教科書、筆記用具位しか入っていない。
「…ここが暗殺教室の世界なら…普通の中学校ならそろそろHR終わるよね…」
そうおもって待っていると。
玄関がうるさくなる。
私は再度隠れた。
「……すげぇ担任だな」
「ありえないよ、ほんと…」
「でも烏間さん…も訓練してくれるんだろ?」
「勉強したいんだけどな、その分訓練に当てられると……」
「確かにそれはこまるよね」
私は何度目か分からない言葉を呟いた。
「ほんとに、ほんとに……暗殺教室の世界に…来ちゃったんだ…」
でも…
私がこの世界に来たことで何か変わってしまってはいないのだろうか。
私は暗殺教室が大好きだ。
この世界に来れたのもすごく嬉しいし、夢みたいだ。
でも、私が来たことによって暗殺教室の話が変わるのなんて、そんなの耐えられない…!
私は校舎の方をちらりと見る。
……それでも頼れるのは大人しかいない、か…。
生徒がひとしきり出たのをみて、私は校舎に忍び込んだ。