第1章 まさか!私がトリップ!!?
職員室……。
木がギシギシときしむ廊下を歩く。
確かにそこには職員室があった。
いる、かな…?
そうっと扉を開ける。
「ヌルフフフ、烏間さん、どうでしたか? 私の生徒達は」
確かにあの福山潤ボイスが聞こえる。
「どうもこうもない……! 生徒、しかも受験生に! こんな事をするお前もお前だしそれを了承する理事長も理事長だ!! 中学生に地球を爆破する生物!! しかも触手で全く人ではない物体!! マッハで飛ぶお前を暗殺させるんだぞ!?」
「でも私が逃げたら困りますよねえ〜? それに私が飛ぶのはマッハ20ですよ」
「くっ……!!」
話がひと段落したのをみて私は扉を開けた。
「……っ先、生!!」
この時点ではまだ『殺せんせー』ではない。
私は言葉を詰まらせて叫んだ。
「おやおや忘れ物ですか……ん? ニュヤヤッ!? その制服…この学校の制服ではないですね!?」
「どういうことだ怪物!」
「知りませんよ!!!」
烏間先生も殺せんせーも焦っている。
「あの、すみません、すみません……」
2人を見て思わず謝る。
「椚ヶ丘中学校の理事長じゃ……この話を信じてくれないと思ったんです!!私の…話を、聞いてくださいっ……!」
これで信じてもらえなかったら……私はどうしたらいいんだよ!!