第3章 One Love
翔くんも同じ気持ちだって思っていい?
お風呂用意してくれるってそういうことだよね?
どうしよう、自分で言い出したのに心臓が破裂しそう…
「智くん?」
リビングに戻って来た翔くんに声を掛けられビクッとした。
「…大丈夫?」
「え?大丈夫だよ?」
「無理しなくていいからね?」
「無理なんかしてない…」
「そう?ならいいけど
お風呂用意できたから
これ使って」
着替えを渡された。
「ありがと」
着替えを受けとりお風呂に入った。
無理なんかしてない…けど勢いだけで翔くんを誘ってしまった…
どうすればいいのか丸っきりわからない…
あぁ、ニノに色々聞いておけばよかった…
お風呂から上がって代わりに翔くんがお風呂に入りにいった。
ん~、今の内にニノに聞いてみようか?
でも、いかにもこれからヤりますって報告してるみいだしな…
なんて考えてたら翔くんもお風呂から上がってきた。
「智くん、ほんとにいいの?」
俺の緊張が伝わったんだろう…
翔くんが心配そうな顔で俺を見る。
「…いい。だけど俺初めてだからどうしたらいいのか…」
思ってたことを口にした。
「おいで…」
翔くんが優しい笑顔で手を差し出してくれた…