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片恋 《気象系BL》

第3章 One Love


緊張してると思われたくなくて

「してないよ!」

って思いっきり言い返してしまった。

「そっか、俺は緊張してるよ」

なんて、爽やかな笑顔を見せる翔くん。

「だって完全プライベート空間で智くんと二人きりなんて今までなかったよね?」

「…うん」

確かになかった。

楽屋でふたりとかはあったけど仕事場だし人の出入りはあったから。

ましてや今日お互いの気持ちを確認したんだ。

緊張しない方がおかしい。

「…ごめん、ほんとは俺も緊張してる…」

「なんで謝るの?
謝るの必要ないじゃん」

可笑しそうに笑う。

「なんか、俺ばっかり意識してると思われたくなくて嘘ついた」

「可愛いなぁ」

可愛い?俺が?

「どこが⁉」

「全部!」

「なんだよそれ?」

顔が熱くなる。

「智くんが聞いてきたんじゃん
ふふっ、顔赤くしちゃうところも可愛い」

「そんな答え返ってくると思わなかったし…」

なんだこの会話。

翔くんとこんな会話する日が来るなんて…

「俺も智くんに可愛いって言える日が来るなんて思ってなかったよ」

翔くんが目を細めた。

「相葉くんには感謝だなぁ」

「ニノにもでしょ?」

「まぁ、そうたけど。
でも相葉くんの器のデかさには参ったなぁ
ほんと敵わないよ」

「そんなことないよ!
翔くんにもいいところいっぱいあるし!
俺の中では1番だし!」

「…ありがと」

翔くんが微笑んだ。

力説したことにはっと気がつき恥ずかしくなった。
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