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片恋 《気象系BL》

第3章 One Love


「…ごめん…智くん…」

答えは聞かなくてもわかっているよ。

ニノや相葉ちゃんが気づいてたんだ、翔くんだってわかってたよね?

それでも今まで通り変わらぬ態度で接してくれてた。

知らないフリさせてたんだね…

翔くんに余計な負担かけてたんだ…

だからもういいよ、俺フラれてあげる。

フラれて翔くんから気持ちが離れた振りしてあげる。

今まで翔くんに芝居させてきちゃった分これからは俺が残りの時間芝居するから…

だからメンバーとして近くにいることは許して…

翔くんがいない世界なんて考えられないよ…

そっと翔くんの指が頬に触れた。

「また泣かせちゃったね…」

俺、泣いてたんだ…

泣くつもりなんてなかったのに…

翔くんが俺を胸の中に引き寄せてくれた

「…ごめんね…」

「…謝んないでよ
最初からわかってたことだし…
大丈夫、俺諦め早いから…」

「…ごめん…」

翔くんの腕に力が入った。

俺は胸が苦しくなって更に泣いてしまった…

もう、翔くんには迷惑掛けたくないのに。

「…しょ、くん、これが最後だからもう少しこうしてて」

俺は翔くんにしがみつくと翔くんは何度も『ごめん』
と謝ってくれた。

翔くんが謝る必要ないんだよ…

勝手に翔くんを好きになった俺が悪いんだ。
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