第3章 One Love
あの日から5人の仕事の時は相葉さんが大野さんの近くにいる。
探りを入れたくても話す機会がない。
様子をみていても付き合い始めた、という感じではないんだけど…
ただ相葉さんが少し席を離れると大野さんがほっとした様子を見せる。
2人が進展していくこともなく、大野さんと2人の取材の仕事の日になった。
今日こそ色々聞くチャンス。
慎重に話を進めないと翔さんにバレたら叱られる。
先に控え室に着き、ゲームをしながら大野さんを待った。
「おはよ~」
「おはようございます」
「相変わらずゲームかぁ
今なにやってんの?」
「言ってもどうせ知らないでしょ?」
「まぁね~」
俺の隣に座ると大野さんが『はぁ~』と息を吐いた。
「どうかしたんですか?」
「なにが?」
「今、溜め息つきましたよね?」
「え?そう?」
「悩みがあるなら聞きますよ?」
「ニノが?」
「私以外に誰もいませんよね?」
「ははっ、そうだね…」
「……相葉さんですか?」
大野さんが目を見開き俺を見つめる。
「…なんで?」
「この前2人で出掛けてから相葉さん貴方にベッタリですよね?
付き合い出したのかと思ったんですけどそこまでではないようなので」
「付き合うって、ニノは俺と相葉ちゃんが付き合うのおかしいと思わないの?」
「なんでです?」
「男同士じゃん…」
「あ~、そう言うことですか
その辺は大丈夫です
私の恋人は男性なので」
「………へっ⁉」