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片恋 《気象系BL》

第3章 One Love


『なんで?』

『翔さん、大野さんのこと好きですよね?
大野さんが翔さんのことが好きなのは誰が見てもわかりますよ?』

『俺もわかりやすい?』

『いいえ、私意外は気がつかないと思います』

『…そっか、ならよかった…』

ほっとした表情を見せた翔さん。

『どういうことですか?』

『俺は誰とも一生付き合わないよ』

『なんで?
私を振るための言い訳ですか?』

『違うよ』

翔さんは少し困った顔をした。

『ニノにはバレたから言うけど、俺は智くんが好きだ

でも付き合うことはない』

『じゃあ、私と付き合ってください』

『それはできない』

『どうして!」

『俺の心がニノに向くことはないから』

『大野さんの代わりでもいいんです!』

『駄目だよ
ニノはもっと幸せになれるんだから』

『翔さんがいてくれればそれだけで幸せです』

翔さんは静かに首を横に振った。

『違うよ
ニノには相応しいやつがちゃんといる』

『そんな人いません!』

『アイツならニノの全部を受け止めてくれるから…』

『なにを言ってるんですか?
迷惑なら迷惑ってハッキリ言ってください!』

翔さんは更に困った顔をした。

『迷惑なんかじゃないよ
ニノは俺にとっても大切な人だから
だから俺じゃダメなんだよ…』

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