第16章 リフレイン
「体、大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ」
本当は少し腰が痛いけど、大したことないし、心配させたくないから
「そっか…なら良かった。腹壊すかもって言われたから」
「腹?腰じゃなくて?」
「うん、腹。ナカに出すと腹壊すから、ちゃんと掻き出してあげなよって」
「掻き出す?」
「ん、だから昨日翔ちゃんが寝たあと、綺麗にしてあげたんだけど、大丈夫だったかなって思って聞いたの」
俺が寝たあとアソコから智くんの出したモノを掻き出した?
「…なっ、なにっ!それっ!」
飛び起きて寝ている智くんを見下ろした。
「なにそれって、そのまんまだけど?」
恥ずかしすぎるんですけど!
そんなの全く記憶にない!疲れて寝ていたとはいえ、寝てるときにアソコを弄られてたなんてっ!
「だって翔ちゃん、声かけても起きないし、寝てる翔ちゃんを風呂まで運べないし…ここでやるしかないじゃん。今日も仕事あるんだもん、体調悪くなったら大変でしょ?」
そりゃそうだけど…でも、寝てるときって…
黙りこんでしまった俺に智くんが心配そうに声をかける。
「翔ちゃん?どうした?やっぱり腹痛い?」
「…痛くない…けど、恥ずかしい…」
「もぉ~、可愛いんだからぁ~」
智くんが勢い良く抱きついてきて、ベッドに押し倒された。
「ちょっ!智くんっ!」
キツく抱きしめられて苦しい…けど、しあわせ…