• テキストサイズ

片恋 《気象系BL》

第3章 One Love


<ニノサイド>

潤くんのマンションに着いた。

「カズ、ごめん玄関開けてくれる?」

両手に買い物袋持った潤くんが俺に頼む。

俺は自分の鞄から合カギを出しそれを使ってドアを開けた。

「サンキュー」

「もう、我が家同然だな」

翔さんが微笑んだ。

そのまま潤くんはキッチンに向かった。

「翔さん、こっち」

翔さんをリビングに案内した。

「ゆっくり飲みたいからローテーブルの方がいいですよね?
そっちのソファー座ってください」

「おぉ、ありがと」

「カズ~、飯作っちゃうから、とりあえずこれ運んで先に翔くんと飲んでて」

「は~い」

潤くんからビールとつまみを受けとるとリビングに戻った。

「はい、翔さん」

「おぅ、サンキュ~」

缶ビールを渡し、つまみをテーブルに置く。

「スゲーな、お前の旦那
こんな短時間でつまみ用意出来んの?」

「あっという間に作ってくれますよ」

「ふふっ、幸せそうだな?ニノ」

優しい笑顔を見せる翔さん。

「翔さんのお陰ですよ?」

「松潤のお陰だろ?」

「まぁ、そうですけど」

缶ビールのプルタブを開けて翔さんに向ける。

「乾杯しましょ」

翔さんもビールを持ち上げこちらに向ける。

「乾杯!」

「乾杯!」

ごくごくと喉を鳴らしてビールを飲む翔さんはとても幸せそうで、なんの迷いも無さそうだった。
/ 592ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp