第3章 One Love
「ねぇ、大ちゃん、翔ちゃんに好きって言わないの?」
「…言わない」
「どうして?」
「…翔くんにはもっと相応しい人がいるよ」
「そんなの聞いてみなくちゃわからないじゃん」
「そうだけど…」
「大ちゃんが告白しないならしないでもいい
でもさ暗い大ちゃん見たくないから俺と付き合わない?
すぐにとかじゃなくて、寂しいときこうやって飲みに行くとかでいいから」
返事に困って黙り込んでしまった。
「迷惑?」
「そんなことないよ!
好きって言われてびっくりしたけど、俺のこと考えてくれてたのは嬉しいし…」
「ほんとに⁉」
「…うん…」
「じゃあ、いいよね?
また誘うよ?」
それに対しては返事をすることができなかった。
やっぱり翔くんのことが好きなんだよな…
たとえ想いが届かなくても…
相葉ちゃんの気持ちに応えることはないだろうな…
どう伝えたらいいんだろう。
また新たな悩みが増えてしまった。
誰に相談したらいいんだろう。