• テキストサイズ

片恋 《気象系BL》

第16章 リフレイン


智くんの指が俺の下の口に触れる。そんなとこ、素手で触られたことなんてなくて、思いっきりビクッと体が跳ねた。

「可愛い…」

智くんがポツリと呟く。何が可愛いのか全くわからないよ…

続けて智くんの指がクルクルとソコを撫でてる。でも『ん~』という智くんの唸りが聞こえると、ソコから指が離れた。

「ちょっと待ってて」

「え…」

智くんがベッドから下り、部屋を出ていった。
いったいどうしたんだ?すぐに戻ってくると思ったのに、なかなか戻ってこない智くん。

やっぱり嫌になったのかな…
そうだよな、好きでもない男なんて抱いたって何の得もない。
恥ずかしい姿は見られちゃったけど、キス出来ただけでもラッキーだと思わなきゃ…

そう思って、体を起こし脱ぎ散らかした洋服に手を伸ばした。

「おまたせ、って、何してるの?翔ちゃん」

智くんが手に何かを持って戻ってきた。

「あ…いや…智くんが戻ってこないから、もう止めるのかなって…」

「そんなわけないじゃん」

ベッドに戻ってきた智くんが、手にした物を枕元に置くと、俺の手にした洋服を取り上げベットの下に落とした。

「待たせてゴメンね、どうしたらいいのかわからなくて、ちょっと聞いてきた」

ニコッと笑ってそう言うと、さっき置いたものを手に取り、俺の目の前に見せてくれた。

「…オリーブオイル?」

なぜ今これ?

「そ…指が入らなくてさ、どうすればいいか聞いたら、これで対応できるからって。良かったよ、家にあって」

ってことは、智くん男の人抱くのはじめて?
/ 592ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp