第16章 リフレイン
下着の上から握られ、激しく擦り上げられる。
「あぁっ…はぁっ、あっ…」
気持ちいいんだけど、布越しのせいか物足りない…
「翔ちゃん、直接触っていい?」
そんなこと聞くなよ…とは思いつつ、もっと強い刺激が欲しい俺は、首をコクコクと縦に振るしか出来なかった。
「ありがとっ」
智くんの嬉しそうな声と同時に下着とズボンを脱がされされ、勢いよく飛び出した俺の塊…
智くんの手に握られると、一気にスピードを上げて扱かれた。
「はっっ…あっっ…さ、としくんっ…もっ…ダメぇっっ…」
背中を思いきり反らした。
「ん…いいよ、イキな?」
こんな時でさえ智くんの声は優しくて…胸がきゅんってなったけど、それよりも今はこの気持ちよさをなんとかしたくて、智くんの手の動きに合わせ腰を揺らした。
「あっ、あっ…イ、く…イッ、ちゃ、ぅっ…ああぁっっ!」
腰を突き出したまま、体をビクビクと震わせ熱を吐き出した。
「はぁ…はぁ…」
「大丈夫?翔ちゃん」
「んっ…」
体から力が抜けベッドに沈んだ。
智くんがティッシュで俺の吐き出した熱を拭いてくれる。落ち着いてくると、急に恥ずかしさが押し寄せてきた。
膝をモジモジと擦り合わせ、智くんの視界から俺のモノを隠そうとした。
「翔ちゃん、今更隠さなくてもいいでしょ?」
智くんは、俺の脚を両手で押し開き、間に体を入れてきた。
「あっ、ヤダっ…」
モロに見られるのは、今更だろうと何だろうと恥ずかしい。手で隠そうとすると、その手を掴まれた。
「ダ~メっ…好きにしていいんでしょ?」
嬉しそうに微笑む智くんを見たら、恥ずかしくても『…うん』と頷くしか出来なかった。