第16章 リフレイン
首筋に顔を埋め、何度も軽く吸われた…吸う度にチュッと音を鳴らされ、その音を聴くだけでもゾクゾクと感じてしまう。
「あっ、あっ…あ、んっ…」
首と胸を同時に攻められ、声が出続ける。あまりにも恥ずかしくて、声を抑えようと自分の腕をくわえた。
「ふっ、んっ、うぅっ…」
突然、動きを止めた智くん。ホッとして口から腕を外し、大きく息を吐いた。
「はぁ~」
体から力が抜け、気も緩んでいた時に、いきなり両手首を智くんに掴まれた。
「えっ…」
「声…聴こえなくなっちゃうでしょ?」
そのまま手をベッドに押さえ付けられ、今度は首筋から下へ…ゆっくりと吸い付きながら下りていく。
押さえるものがなくなった俺の声を、なんとか止めなくちゃとは思うんだけど、大好きな智くんの唇が俺の肌に吸い付いてると思うだけで感じてしまい、どう頑張っても止めることが出来なかった。
「あっ…ふぁっ、あっ…んっ、あぁっ…」
智くんの舌がベロンと俺の胸の先を通りながら体を舐め上げた。
「ああぁっっ!」
下腹部にズクンといううずきを感じる。
「感じた?今、翔ちゃんのモノ、ピクンってしたよ?」
俺に覆い被さってた智くんが少し体を起こすと、ズボンの上から俺のモノに触れた。
「あっ!やだっ…」
触れられたことで、更にピクンと動くそれ…
恥ずかしくて顔が熱くなる。
「可愛い…翔ちゃん…」
呟くように智くんがそう言うと、手を上下に動かし始めた。