第16章 リフレイン
ベッドルームに連れて行かれ、そのままベッドに押し倒された。
智くんの手が、俺のシャツのボタンを外してく。俺はそれを止めることも、なぜこんなことをするのかも聞くことが出来なかった。
全てのボタンを外し終わると、シャツの前を開き、俺の胸の辺りをゆっくりと手で撫でる。
「んっ…」
漏れそうになる声を圧し殺した。今度は指の平で胸の先をクリクリと転がされた。
「んぁっ…」
今度は我慢しきれずに声が漏れてしまった。執拗に弄り続ける智くん。覆い被さっていたかと思ったら、弄っていた先を舌先で何度も弾かれた。
「あぁっ、あっ、あっ…」
ズンズンと体が疼き、声を抑えることが出来ない。
「翔ちゃん、可愛い…」
「え…?」
智くんの唇が離れ、閉じていた目を開くと、俺の顔を見つめてる智くんと目が合った。
「今日の翔ちゃんスッゲェ可愛くて、我慢できなくなっちゃったよ」
可愛い?俺が?
「なに言って…」
「アイツらに可愛い翔ちゃん見せたくなかったな…」
智くんの手が俺の頬に触れる。
「さ、としくん?」
「トイレの前にいたときも、あんな色っぽい表情するし…」
頬にあった手が、さっきと同じように首筋を辿った。
「あっ…」
「そう…その顔…」
その手がまた胸の先を弄り始めた。
「あっ…さとしく、ん…」