第3章 One Love
<二宮サイド>
「翔さん、私達も飲みますよ!」
「えっ?なんで?」
「なんで⁉
理由なんてわかってるでしょ⁉」
「カズ、翔くん困らせるんじゃないよ」
潤くんが助け船を出したけど逆効果になった。
「潤くんは黙っててください‼」
「松潤、大変だな…」
翔さんが苦笑いする。
「ん~?そうでもないよ?
可愛いとこイッパイあるし」
潤くんが笑顔で答える。
ドキッとする。いい男だな。
俺には勿体ないよ。
ごめん、潤くんに当たるの間違ってるけど素直に謝れない…
「ホントだ
ニノ顔真っ赤!」
翔さんが可笑しそうに笑った。
「とにかく行きますよ!」
「えー?どこに?」
「潤くんの家です」
「えっ?俺ん家?」
「そうです!」
「なんで?」
「その方が落ち着くし
お酒も料理もあるでしょ?」
「料理って誰が作るんだよ?」
「潤くん以外に誰がいるんです?」
「……わかったよ」
「さぁ、行きますよ!」
楽屋を出ると後から2人がついてくる。
「尻に敷かれてんなぁ」
「いいんだよ
俺はカズがそばに居てくれれば
それに翔くんが知らないカズの顔知ってるの俺だけだし…」
「のろけかよ?」
「お陰さまで…」