• テキストサイズ

片恋 《気象系BL》

第15章 Waiting for you


「あのぉ~、それはちょっとどうかと…」

「えっ!駄目なの?」

「駄目、かな…」

「なんでっ⁉」

「なんでって…いきなり過ぎて頭がついてけない…」

「もぉ、翔くんは頭が良すぎるからなぁ…
こういうのは考えるんじゃなくて感じるの」

智くんが少し口を尖らせた。

「ブルース・リーかっ!」

「あ、バレた?いいから行くよっ!」

いたずらっ子のように笑った智くんが俺の腕を掴み歩き出した。

やっぱり無駄な抵抗か…わかってはいたけどね。智くん、言い出したら聞かないもんな…


智くんに連れられマンションにお邪魔した。

リビングに案内され言われるがままソファーに座る。

「ちょっと待っててね?」

智くんはキッチンに消えると手に缶ビールとつまみらしき物を持って現れた。

「お待たせ~。はい、ビール」

「ありがと」

ビールを受け取ると智くんは俺の横に座った。

ピタリと寄り添うように座られまたドキドキが始まった。
今までだったらほっと出来る距離だったのに…

「翔くん?ビール飲まないの?ずっと握ってたら温まっちゃうよ?」

「あ、うん、飲む飲む」

慌ててビールに口をつけた。
/ 592ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp