第15章 Waiting for you
1時間後…
「んふふっ…翔くん好き~っ」
「ふふっ…俺も智くん好き~っ」
なんだろ、やっぱり智くん効果?
ドキドキしてた筈なのに、智くんのほんわかオーラに包まれて俺もほんわかしちゃってる。
いつの間にかソファーの下でお互いの肩に寄り掛かるように座ってるし。
「それなら翔くんからチュウして欲しいなぁ~」
「ん~、いいよぉ~」
智くんの唇にチュッと触れた。
「え~それだけぇ?モットしてよ~」
不満顔の智くん。
「もぉ、しょうがないなぁ…」
唇を突きだし智くんに近付いていくと智くんの手が俺の後頭部に回った。
「んっ…」
軽く触れて離れるつもりだったのに智くんに頭を押さえ込まれ動けない。
「ふ…ぅっ…」
そのまま身体も智くんに組み敷かれた。
「あっ!」
俺の唇から離れた智くんの唇が俺の首筋を辿る。
「あっ、んっ…さ、としく…?」
「ん?なに?」
「い、や…『なに?』じゃ、なくて…あっ、」
「へぇ~、翔くん敏感…酔ってるから?」
いつの間にかシャツの中に潜んだ智くんの指先が俺の胸の粒を撫でた。
「あ、や、あっ…」
さっきまでフニャフニャしてたのに今俺の上にいる智くんはしっかりとした眼差しで俺を見下ろす。
なんなの?この変わりよう
「さと、しくん…酔ってな、いの?」
「だから、酔ってるよ?翔くんに…」
智くんの手が首筋をなぞる。
「ぅんっ…」
ビクッと身体が震えた。
「いいねぇ、その表情…」
楽しそうな笑みを浮かべた智くんが近付いてきて唇を塞がれた。