第13章 pray
〈おまけのナイショ噺〉
朝からもう一戦!なんてしたら動けなくなってしまった翔くん…約束を守れなかったのは反省だけど、身体を拭いて洋服着せて、それをおとなしく受け入れてる翔くんは可愛いくてニヤニヤが止まらない。
大「あっ!しまった」
一眠りした翔くんを起こし、コーヒーを淹れたところで昨日貰って帰ってきたケーキの存在を思い出した。
櫻「どうしたの?」
大「ケーキ食べるの忘れてた」
櫻「あ、そういえばそうだね」
大「せっかく貰ってきたのになぁ…」
櫻「じゃあさ、仕事に持ってってみんなで食べればいいんじゃない?」
大「そうだね、そうしよう」
ケーキの箱を持って現場に行った。
大「おはよ~」
松「おはよ、あれ?リーダーと翔くん一緒に来たの?」
大「うん、まぁ…」
相「てことはさぁ、上手くいったの?」
相葉ちゃんが嬉しそうに笑った。
二「相葉さん、慌てすぎ…飲んで泊まっただけかもしれないでしょ?」
少し心配そうなニノ…ニノにはちゃんと報告しないとな。
大「ニノ…俺たち付き合うことになった」
二「本当ですか⁉」
ニノが驚きの声をあげた。
大「うん、ほんとだよ?ね、翔くん」
それまで俺の後ろに控えていた翔くんを見ると顔を紅く染めて首を縦に振った。
相「やったね!大ちゃん!」
松「おめでとう、おふたりさん」
二「よかったぁ…大野さん…」
ニノの瞳が涙で潤んだ。
大「ありがと、心配かけたな」
二「それはお互い様ですから…」
相「で?この前渡したアレ、役に立った?」
大「おぅ!スッゲェ役に立った…ありがとな、相葉ちゃん」
相「よかった、よかった」
二「なに?相葉さん何か大野さんにあげたの?」
相「うん、翔ちゃんの誕生日ふたりで祝うって言うからさ、ローションあげたの」
松「ぶっ!」
松潤が口にしていたコーヒーを吐き出した。
二「なんで⁉」
相「だって必需品でしょ?無かったらキツいのニノが一番わかってるじゃん」
二「だっ、だからそういうことを楽屋で話さないでください!」
顔を真っ赤に染めたニノが怒鳴ってる。
相「ニノが聞いたんじゃん」
二「まさかそんな物渡してると思わなかったから…」
松「でもさ、役に立ったってことはリーダーいきなりやっちゃったの?」