第13章 pray
「あっ!い、たっ!」
智くんの動きが止まる。
「痛い?」
「ん、ちょっと…でも大、丈夫…いいよ、続けて?」
「無理してない?キツかったら言って?」
心配してくれる智くんの優しさが嬉しい…でも智くんだってキツいでしょ?こんなに時間掛けて解してくれて、その間ずっと我慢してるんだから。
「キツかったら言うから続けて…」
智くんは頷くと動きを再開させる…俺はなるべく身体の力が抜けるように目を瞑りゆっくりと呼吸をする。
「はぁ…」
智くんが大きく息を吐き出した時、智くんの中心が俺のナカに全て収まったのを感じた。
「…入ったよ、翔くん」
ホッとした智くんの声と共に俺の顔に温かい物が落ちてきた。目を開くと智くんの瞳から涙が溢れてた。
「智くん?どうしたの?」
智くんの頬に手を伸ばし涙を拭うと智くんは俺を抱きしめた。
「ごめん、幸せ過ぎて泣けてきた…ほんと年取ったよなぁ、カッコ悪りぃ」
「カッコ悪くなんてないよ…俺は嬉しいよ?智くんが泣けるくらい幸せになってくれて」
智くんは顔だけあげると俺のことを見つめた。
「もっと幸せにしてくれる?」
「もちろん…」
智くんは嬉しそうに微笑むと身体を起こした。
「一緒に幸せになろうな…」
智くんが腰を少し引いたかと思ったら再び押し込んできた。
「あっん!」
「翔くん…愛してる…」
ゆるゆると繰り返される智くんの腰の動き…智くんの中心にナカが擦られ続けると気持ち良くなってきた。
「あ、あ、さとっ…んっ、あっ…」
「気持ちいい?」
「う、ん…いい…」
「よかった…俺もスゲェ気持ちいい」